天空旅人トランジット通信 ドラクエ10

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プーポッパン王とフォステイルは、なぜ対立しているのか?ver1.0

(※メギストリス王国のストーリーネタバレを含みます。ver1.0の段階で知ることができる情報のみから考察した内容なので、タイトルにver1.0とつけてあります)

 

語られざる物語

 

ドラクエ10で良かったストーリーをひとつ挙げよと言われたら、メギストリス王国のキーエンブレムクエストは、多くの方から支持されるんじゃないなぁと思います。英雄に憧れていたひきこもりの王子が両親の死を乗り越えて成長する、親子の情愛を描いた悲しいお話でしたね。

最近、そのメギストリスクエストをサブキャラでリプレイしていて、そういえば物語の構成要素のなかに、ひとつ明言されていない部分があるなということに気がつきました。

 

 

 

ゲーム内で明言されていない、ある重要人物の葛藤

 

それは、ストーリー上の重要キャラクターが当然感じているべき葛藤に対して、まったく言及されずにお話が進んでいるという違和感についてです。

おそらく、この重要キャラクターについて掘り下げてしまうと、物語が押しつけがましくなってしまうのでしょう。メギストリスクエストの主人公はラグアス王子なので、ラグアス王子の成長にピントを合わせるならば語る必要がないことだからです。だからあえてシナリオから削った部分なのだろうなと思いました。

ゆえに、さらっとプレイした方はまったくひっかからなかったことかもしれません。ゲーム中では語られていないことなので、もちろんこれはプレイヤーそれぞれの受け取り方次第、物語のひとつの捉え方にすぎません。でも、自分のなかではこういうふうに考えると納得がいくんですね。そういった自分勝手な考察を、今回ご紹介したいと思います。

 

 

 

なぜ、プーポッパン王はフォステイルと対立しているのか?

 

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お話の導入部分です。魔瘴による危機を救うためにやってきた英雄を、王は強い口調で追い払ってしまいました。

「おいおい王さま、おとなしく言うこと聞いとけよ(#^ω^)」と思ったプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 

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伝説の英雄・フォステイル

 

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フォステイルは数百年前から現代にいたるまで神出鬼没のようで、人々からは"長生き"と認識されています。ミュルエルの森の一区画には彼の石像が建っており、フォステイル広場と呼ばれ親しまれています。

 

 

 

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王とフォステイルの出会いについては明らかにされていませんが、以前にも不幸な予言をしたことがあるようですね。

 

 

 

運命は定められているのか、それとも……

 

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フォステイルは、運命はあらかじめ定められたものだと語り、亡くなったアルウェ王妃のノートを探すように進言します。

 

 

 

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プーポッパン王は、運命の定めは認められないという立場をとります。王家の秘術である儀式を行い、自らの命と引き換えに大陸の魔瘴を一掃しようとします。

 

 

 

予知も ノートも でたらめだ!

 

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3つの願いを叶える魔法のノート。3つめの願いを書いたとき、願いを書いた者は破滅すると言われています。所有者であったアルウェ王妃は、住んでいた家もろともひと晩でミイラみたいにひからびて死んでしまったそうです。

ここで疑問が生まれます。

アルウェ王妃の非業の死という事実がありながら、なぜプーポッパン王は願いのノートの存在を認めないのか?

 

 

 

儀式は信じて、ノートは信じないという矛盾

 

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プーポッパン王が命を賭けて成し遂げようとしている儀式は、興国の祖であるフォステイルが編み出したものだと言われています。そして願いを叶えるノートもまた、フォステイルからアルウェ王妃に与えられたものだと言われています。

王家の秘術は信じているのに、願いを叶えるノートの存在は信じていない。プーポッパン王はそんな矛盾を抱えた存在に思われます。

ここで、もう1人のキーパーソンについて考えてみましょう。ノートの所有者であったアルウェ王妃です。

 

 

 

幼きアルウェの犯した"罪"

 

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願いを叶えるノートを手に入れたアルウェ少女は、お姫様になりたいという無邪気な願いを書き込みます。次の日にはメギストリスのお城から使いが来て、アルウェを王の妃に迎えました。ノートに願ったとおり、アルウェはお姫様になることができたのです。

これこそが、アルウェ王妃が犯してしまった"罪"だと、わたしは考えています。

いったい何の罪なのか?

 

 

 

ノートの魔力で、王の運命が変えられてしまっている

 

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それは、プーポッパン王の心を操ったという罪です。

ただの町娘が王妃になる、それはシンデレラストーリーですが、では逆の立場から見たらどうでしょうか。ノートの魔力によって、ある日突然、まったく知らない相手に対し恋心を強制されてしまう……

 

 

 

その結婚に、愛はあったのか?

 

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一度も会ったことがない相手との結婚、そこに愛はあったのでしょうか?

少なくともプーポッパン王は、本心からアルウェ王妃を愛しているつもりだったはずではありますが……

 

 

 

結婚はノートのおかげと公言していた王妃

 

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天真爛漫を絵に描いたようなアルウェ王妃の性格です。お姫様になりたいと魔法のノートに書いたらほんとになれた。そんなことを憚りなく語っていた様子です。当然ながら、王の耳にも入ったことでしょう。

 

 

 

王は、断じて認めることはできない

 

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願いを叶えるノートが本当に存在するならば、自分が王妃に対して抱いている愛情も、ノートの魔力によって与えられた仮初めの感情ということになってしまう。プーポッパン王は、断じてそれを認めることはできないんですね。

 

 

 

日常の安穏のなか、ふと脳裏をよぎる疑問

 

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日々の公務から離れ、湖畔の別荘でのつかのまの休息。幼き王子をあやす妻を横目にしつつ、王は頭の片隅でこんなことを考えたかもしれません。

「王妃と王子を愛しているという、自分の気持ちは本心なのか? 魔法のノートによって運命を操られているのではないか?」

これこそが、記事の冒頭で触れた"ストーリー上の重要キャラクターが当然感じているべき葛藤"です。

事実、ノートによってプーポッパン王の運命は定められてしまっているわけですが、この葛藤を解消し、プーポッパン王が心の安静を得るためにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

 

定められた運命などない、という完全否定

 

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願いを叶えるノートなどあるわけがない。それを手に入れる原因となった予言の力もあるわけがない。よって、3つの願いによる破滅が王妃の死因であるわけがない。

プーポッパン王は、運命は定められているということを完全否定しなければいけないんです。そうしなければ、自分がアルウェに向けた愛が否定され、自分の人生が、家族への愛情が、逆に否定されてしまうからです。

 

 

 

運命の否定が、フォステイルとの対立を生む

 

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運命を否定するプーポッパン王は、運命はあらかじめ定められたものだと語るフォステイルと対立する立場を取らざるをえません。運命の否定ということを軸に考えた場合、王家の儀式は信じるが予知の力とノートの存在は信じないということは矛盾しないのです。

 

 

 

だからこそ、王子の予知をも信じるわけにはいかない

 

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このシーンを見て、「おいおい王さま、子供のこと信じてやれよ(#^ω^)」と思ったプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 

 

 

愛するがゆえに、信じることができない

 

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予知の力(運命)の肯定 = 家族愛の否定 という構造になっているんです。

プーポッパン王は、そういう複雑な内面を抱えているのでした。

ですから、自分の中の家族愛を信じるがゆえに、王子の予知の力を信じるわけにはいかないんですね。これは悲しいシーンではあるのですが、実は優しいシーンでもあるのです。

 

 

 

しかしそれは、とても残酷な未来を招く

 

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フォステイルを信じなかったがゆえにイッドに騙され、王は命を落とすことになります。

プーポッパン王は今際の際に、フォステイルを信じるべきであったと後悔しています。つまり、運命を信じるべきだった、願いを叶えるノートの存在を信じるべきだった、ラグアスの予知の力を信じるべきだったということです。

ここまで語ってきた内容と照らし合わせると、それは家族愛の否定ということになってしまいますね。哀れな王の人生は、願いを叶えるノートに支配されたものだったのでしょうか。しかし、わたしはそうは思いません。

 

 

 

運命に翻弄された王が最後に乗り越えた運命

 

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ラグアス王子は言いました。

 

「……大丈夫です お父さん。

お母さんが持っていた

あの 願いのかなうノートが

見つかったんです!

今 ノートに願いを書きます。

お父さんの命は助かるはずです!」

 

3つの願いが使用者の死を招くということを、プーポッパン王は理解しています。

 

「ダメだ ラグアス……」

 

 

 

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「……尽きた命を 呼びもどすなど

天の理に反することを してはならん……」

 

家族愛が否定されたのであれば、生き返ることを選択しても良かったんです。しかし、王はそうしなかった。

この事実こそが、「王妃と王子を愛しているという、自分の気持ちは本心なのか? 魔法のノートによって運命を操られているのではないか?」という葛藤を乗り越えた証明だと言ってよいのではないでしょうか。

 

 

 

終わりに:光になった王が最期に得た安らぎ

 

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願いを叶えるノートは光になり、王を包み込んで共に消えていきました。

成長したのはラグアス王子だけではないのです。最期の最期で、プーポッパン王もまた、長年自分を苦しめていた疑念から解き放たれ、葛藤を乗り越えて成長し、心穏やかに召されていったのではないか。つまりそれは、運命に翻弄された人生に一矢報いたということではないでしょうか。

その願いを結論にして、この稿を終わろうと思います。ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 

プーポッパン王、アルウェ王妃、ラグアス王子にとって、運命とは一体何だったのでしょう。フォステイルが言うとおり、定められたものだったのでしょうか。それとも……?

 

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| ストーリー考察 | 16:16 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

メギスのシナリオは特に好きなので、面白いと思いました!

| | 2014/05/07 17:29 | URL |

泣けました。・゜・(ノД`)・゜・。
王妃の気持ちは考えたことがありましたが
王の葛藤までは感じることができていませんでした。
新しい発見ができました。考察楽しかったです(๑╹◡╹๑)

| ちぃぬ | 2014/05/07 17:35 | URL |

ノートに書いたという事は王の気持ちは・・・と疑問には思ってたけどちゃんとした考察は初めてみたので色々解消できました

DQ10の名エピソードといえば個人的には真セレドですねー
あれは涙腺崩壊です

| ユウキ | 2014/05/07 17:53 | URL |

なるほど…!!
確かにこのような考察に基づいて考えてみると、
あのストーリーがもっと理解できた気がします。
天真爛漫な王妃は、いつの時代も存在しますからw

| | 2014/05/07 18:38 | URL |

すごい考察力ですね…尊敬しますw
他のキーエンブレムものストーリーも違う焦点で見てみると、また違った深い内容があるかもですね。

| プー | 2014/05/07 20:04 | URL |

ちょ…電車の中なんですけど…
号泣しそうなんですけど…(´゚д゚`#)

素晴らしいお話有難うございます!
メギのストーリーが、
ますます好きになりました!

| にゃんこ | 2014/05/07 20:44 | URL |

シナリオよりドワ子が気になります!

| ムン | 2014/05/08 08:15 | URL |

素晴らしい一時をありがとうございます。

| マリス | 2014/05/08 13:41 | URL |

とても面白い考察だと思います
プーポッパン王が哀れすぎて泣けました

私は、王の態度については
イッドに騙されていたから仕方ないよね~
って思っていましたが、視点を変えるとまた
違ったストーリーが生まれますね

ストーリーの疑問点を見つけて色々と想像を脹らますのもまた
ドラクエの楽しみ方の一つですよね

| ボビー | 2014/05/08 18:19 | URL | ≫ EDIT

フォステイルは長生きをしているのか?
それとも時を渡れる術があるのか?
謎の多い人物なのでいつも時系列がわかりにくいのです。

メギのキークエで登場するフォステイルはラグアスだったわけですが
この時代にフォステイルは実在したのでしょうか?

オルフェ配信では銀の丘の扉から登場しましたが
あれはパルカラス王国を救う前ですよね。
過去でレイダメテスを破壊する前に渡した氷鳥の羽根の
回収に来たんですよね。

銀の丘でアルウェにノートを渡したのはいつなのでしょうね。
フォステイルの目的はなんだったのでしょうか。

風車塔の王家の儀式はフォステイルが作り出し
亡霊王から国を守るために最初の儀式を行ったとのこと、
つまりすでに死亡しているということ?

神話クエで登場するエパト王というのは、
フォステイルより後の時代の王ということになりますね
「メギストリス」国王だったのですから。

このあたりの年表などが作成できると嬉しいな~と思います。

| | 2014/05/09 16:00 | URL |

王様の不幸な予言とフォスティルに言ったのは、ラグアス王子が予知能力で父親に「魔障にかかるから巡回に行ってはいけない」と止めたのにきいてもらえず、「僕がフォスティルになればお父様(王様)も信じるのでは」と思い、ノートに「フォスティルに変化する」とお願いを書いて、フォスティルの姿になったあとに再度「巡回に行ったら不幸なことになる」と王様に告げたのだと思うのですが。

それで王様は魔障にかかったあと、フォスティルに対して「また不幸な予言を告げに来たのか」と言ったのではないでしょうか?

王とフォスティル(息子のラグアスの変化したフォスティル)の以前の出会い・予言は書かれていないと書いてありましたが、ズバリ「王様が巡回しにいくと不幸が起こる」というラグアス王子の予知と同じことを告げたことだと思うのですが。いかがでしょうか?

| | 2014/05/12 01:00 | URL |

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| | 2015/05/12 17:39 | |











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